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           メール・マガジン

      「FNサービス 問題解決おたすけマン」

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    ★第043号       ’00−05−12★

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     連休! 連休?

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●「忙しく働いている」こと

 

がアメリカでは一種のステータスになっているという。 が、それはハイテク・

エリートの話。 もっとも、貧富二極分化の<貧>の方に入ってしまった人は、

一つの職業からの収入では生活維持も危うい。 やむを得ず夜も、別の仕事で

働かなくてはならないという。 いわゆる<ステータス>ではないけれども、

やはり「忙しく働いている」ことには違いない、、、

 

そんな状況がこの国に押し寄せて来るのも、そう遠いことではないでしょう。

さて、その時、あなたは<二極>のどちら側に身を置くことを望まれますか?

 

 

「勤勉」の同義語ですらあった<日本人>はすでに考古学の主人公となり果て、

この頃は実によく休むようになりました。 

 

<3日も続けて休めるのは盆か正月だけ>の時代があったなど、お若い人たち

には想像もつかない(どころか、想像したくもない、かな?)ことでしょうが、

グローバル化対応のつもりか、さながら国策的に休日が増やされてしまった。

 

<成人の日>や<体育の日>は適宜ずらす。 5月4日は<国民の休日>なる

意味不明の名称、3日と5日を結ぶだけの休日。 それほど<連休>だらけに

したがる心理、何かビョーキじみている、と私には感じられます。

 

ついでに言えば、<天皇がお亡くなりになるたび休日が増える仕組み>にした

のは誰なんだ? 「苔のむすまで」この世が続けば、そのうち365日が全部

休日!ということにもなりかねない。 <忠良なる臣民>が年中ゴロゴロして

いる図を、亡くなられた天皇たちがお喜び下さるとは思えませんぞ。

 

必ずしも熱烈な天皇制支持者ではないけれど、やはり国の将来が気になります。

何か間違っている、、 としか思えない。 何故そんなに<連休>したがる?

 

*   *

 

遊び方が贅沢になって、1日や2日では済まない。 しかし自分だけ休むのは

気がひける。 <みんな一斉に>でないと休みにくい。 そうすれば、戻った

時、椅子が無くなっているのではないか、と心配せずに済む、、 かな?

 

日本的<みんなと同じでないと気が済まない>心理は根深いように思われます。

かつて緑濃きY県に工場を建てて迎えた初めての夏、盆休みは3日間、ただし

繁忙期と重なるので操業は必要。 各自、業務や家庭の都合を調整し、日程は

自由個別に、、 と(自主性を尊重したつもりで)したところ、

 

「盆休みの無いヘンな会社だ」と評判を立てられてしまい、<認識の違い>を

思い知らされました。 農村地帯なのだから、何ごとも農業的常識に基づいて

評価するのは不思議でないが、事前に(誘致企業でしたから、役場へも)周知

徹底しておいたつもりでしたが、残念ながら<工業>的理解は得られなかった

ようで。 やはり評判は大切、翌年からは「郷に従」うことにしました。

 

*   *   *

 

そんな記憶も急に浮かんで、、 そうか! と思い至る。 この国の<連休>

志向は、いわばDNAのせい。 たしかに、<農業国>でなくなったのは近々

1世紀以内。 遺伝的感覚はそのまま、状況の変化だけ劇的に進行したので、

当然生じたズレ、と言えるでしょう。 が、それに気付いて適応してゆくのも

<理性の働き>。 それが無く、そうしたいからそうする、 では進歩も無い。

 

まして今はe−ビジネス。 コチラは夜でもアチラは昼。 いかなる新機軸が

いつ打ち出されるか、誰にも分からないスピード経営の時代。 天才ゲイツも

心休まらないと言う状況下、「みんなで休もう!」はオカシクないか?

 

何が<ゴールデン>ウィークだ? アチラに無いから、で言うわけではないが、

「今年は平均x日」とか、大企業各社の連休日数をニュースにするマスコミは、

どう見てもオクレてますな。 悪しきマインドコントロール、と言うべし。

 

農業人口はほとんど<絶滅種>になっている、というのに国会や官僚社会には

<農林族>がはびこっている。 工業化社会に<脱>の字が付く世の中、この

オクレは致命的。 「現体制を粉砕せよ!」 もはや気分は過激派です。

 

*   *   *   *

 

働き方の違いもあり、<時間当たり>の国際比較、日本人の生産性は以前から

必ずしも高くはなかった。 その<時間>を少なくすれば、勝ち目もなくなる。

<時短>はまさか、日本の弱体化を狙ったガイコクの陰謀じゃあるまいね?!

 

ハード的生産の分野でともかくもトップ・グループにいられたのは、<時間>

かまわずに取り組んだからでしょう。 しかし、ソフトの占める部分が増えた

今、<成果>と<時間>の関数関係も単純ではなくなった。 「ヒラメキ!」

や「創造性!」が叫ばれるのは、多分そのためでしょう。

 

そこで必要になるのは<アタマ>の用い方の工夫。 ヒラメキなるもの、漫然

と待てばやがて湧き出すというものでなし、待つ間も<上>には迫られます。

(ま、言うだけ、ですがね) で、あなたはどんな工夫をなさっていますか?

 

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●応用心理学の大家

 

の話では、「粘着力なしに創造性は生じない」そうです。 考えて、考えて、

考え抜く。 そして運が良ければ、思いがけなく授かる、、 のがヒラメキ。

訪れは一瞬、だが、その<前>が相当にあったから、、 なのだ、と。

 

希には、たまたま浮かんだアイデアが成功につながった人もいるでしょうが、

それは「例外なき原則なし」の例。 それだって「たまたま」の前、無意識

的に工夫を積み上げていた事実が、捜せばある、のかも知れません。

 

おおきにお世話、を承知で伺うのですが、<一斉に><連休>する仕組みが、

あなたの<考え抜く>努力を妨げている、ということはありませんか?

 

 

<考え抜く>とは、トコトン! ということ。 時たま、や、気が向いたら、

ではカッタルイ、、、 と言い切る人は少なくなりました。 加えて世の中、

こぞってタルム傾向。 <化石世代>は、つい首を傾げてしまう。

 

もともと<人間>、タルミやすい。 何連休と言わず、週末の2日だけでも

結構タルむ。 週5日制の普及当初、松下幸之助翁が「1日休養、1日修養」

を提唱されました。 まるまる2日も遊んじゃまずいぞ、と。 あの勤勉な

松下電器の社風においてすら、それが仕事に障るかも、と案じられたわけ。

 

まともに(何が<マトモ>か、には色々な説があるでしょうが)考える人は

そう心配したのです。 もちろん的中。 「習い性とな」って、その後は

 

*   *

 

むしろ、「土日、休めないなんてトンデモナイ!」となりました。 それを

痛感させられたのは<EM法研修の3日間>。 受講企業の希望する日程に

講師が応じているだけなのに、<土日>というと、朝から教室に険悪な空気

が漂う始末で、<こっちを向いてもらう>だけでも一苦労したものです。 

 

挙げ句の果て、アンケートで強烈なパンチを食らわされます。 技法だけで

なく、講師も散々コキ降ろされる。 会社への恨みをモロにかぶせられた形。

 

それじゃ逆効果、と各社了解され、よほどの(たとえば海外赴任直前コース

など、日取りに選択の余地なき)場合でも、(土曜日はともかく)日曜日は

決して使わないようになりました。  やれやれ、、 講師もホッとします。

 

土日2日間、休みたいのに休ませない。 いつも通りの週末が過ごせない。

自分のしたいことをする時間を奪われた。 怒りやイライラが先に立って、

<思考技法修得の喜び>なんてものはあり得なくなるようでした。

 

人情としては不思議も無いが、理性的とは申しかねますな。 「休みたい」

の根拠が「疲れ」、それもアタマや心の疲れ、なら、Rational Process が

それを緩和する武器になるかも知れない、とお考え頂いても宜しいのに。

 

だいたい「いつも通り」なんて、アタマ固いぞ。 新しいノウ・ハウへの

知的探求心、持っていなくて良いのか?  それに何だ、「したいこと」

とは? つまり、仕事は「したくないこと」だと言うのかね? 

 

<上>はそんな風にご覧になることがあるようです。 前回書いたように、

<相手の立場で考える>のが容易でないことは、こんな具合。 さながら

既得権へのコダワリのごとく、、、 積極的に譲る人は極めて少ない。

 

*   *   *

 

しかし、そんな<固い>人、たとえばシリコン・バレーの辺で働けるかな?

時間も世間体も構わず、嬉々として没頭するのでなかったら、あのヒラメキ

や創造性の本場では、相手にされないでしょう。 <報われ方>という大切

な要素の大きな違いはあるにせよ、基本的に<強さ>が違う、としか、、。

 

極論ついでに<反対側の海>の向こう側。 我々を追い上げるアジア諸国の

人々もスゴイ勢いですぜ。 賃金差で、すでにこちらが不利。 頭脳作業の

付加価値で勝負するほか、我々にサバイバルの道が無いことはご承知の通り。

 

どっちを向いても手強い相手ばかりの今、その<彼ら>との競争に負けない

ためには、アタマの用い方の工夫が必要。  で、具体的に、どうします?

 

*   *   *   *

 

EM法の決まり文句は「思考業務の生産性向上!」。 上手に考える習慣を

身につけ、頭脳作業の質や効率を高めるには Rational Process が役に立ち

ます。 言い換えれば、<休み>たい人のための思考ツールですよ! と。

 

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●たとえば発明家は

 

ヒラメキや創造の本職ですが、それには<没頭>が必要。 豊田佐吉翁は

そのための<小道具>をお持ちでした。 50銭銀貨を2個、常に手放す

ことなく、組み合わせてはギアの想を練っておられた、、 とか。

 

まず何より、「手放さず」が大きなポイント。 ポケットの中でチャリン!

感じれば掴む。 と、頭のスイッチが入る、考え始める、、 という条件

反射で、ご自分に<没頭>を強いられた、、 のではあるまいか。

 

次のポイントは<対象>を<形>にしたこと。 石川啄木風「ジッと手を

見る」でも良いのです。 <何か>に目を据えて考えれば、意識の集中が

図りやすい。 現実の歯車はコインのギザほど多くの歯数ではないだろう

し、2個とも同じサイズ、、、 いわばコインは、<思考習慣の象徴>。

 

そんな<何か>があれば、頭の働きが促され、習慣も維持されやすくなる。

あなたがすでに<何か>をお持ちなら結構、もしお探しなら( Rational

Process の)<分析シート>はいかが? とお奨めする次第です。

 

 

軽い、かさばらない。 見るだけでも<考え>が促され、書き込めばまた

色々思い浮かぶ。 未完成でも気にしない、誰かに見せては異見を求める。

たいてい何か言ってくれるし、そのやり取りからヒラメキが生じたり、、。

 

時間が不足なら一旦しまうことも出来、アイデアが蒸発してしまうことも

防げる。 次に取り出す時には(自分の<作品>を)<他人の目>で見る

感じになり、それまでの記入の不適切もパッと分かるし、すぐ修正できる。

 

よく用いる領域の分だけでも、たとえばその縮小コピーを、デスクの脇に

貼り付けておく。 畳んで胸ポケットに、また本のしおり代わりに、と、

そこらじゅうで<それ>にぶつかるように仕組むのです。  ところで、

 

*   *

 

お近くに<考え抜く>タイプのお手本になる人物、いらっしゃいませんか?

もし、あいにく、、なら、NHKTV1の「プロジェクトX」などいかが?

 

戦後日本の主に工業技術的成功の裏で、多くの困難を克服した人々の物語。

主人公たちの<相好の良さ>が素晴らしい。 苦労最中の若かりし頃には

凛然、リタイアしてインタビューを受ける今は柔和駘蕩。 一途に励んで

道を極めた人にこそ授かる功徳、だと思いました。 

 

彼らの<ステートメント>は、要約すれば「社会公共への貢献」。 当然、

深刻な MUST や巨大な WANT が伴いました。 それを達成した誇りや喜び

が、輝きとなって面上に定着した感じ。 <強さ>を超えた人たちです。

 

当時未だこの世に存在していなかったものと年月をかけて取り組み、現実

化した彼ら。 <粘着力>で頑張り、<ヒラメキ>を<創造>に実らせた

タルムことなき人たち、でもありました。 しかし、

 

*   *   *

 

彼らほど<強さ>には恵まれず、彼らほど仕事<好き>ではないフツーの

人たちにも困難は訪れるし、「何とかせい!」の至上命令は下ります。

 

Rational Process は、必ずしも<強さ>の不足や<嫌い>を改める技法

ではありません。 が、<考え>のポイントを絞り、それを持続させる

のに役立つ<象徴>的ツール、<条件反射>形成ツールではあります。

 

あなたを<超えた人>にするツール、、 かも知れませんよ。 

                           ■竹島元一■

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